日本各地の龍神伝説8選!有名スポットの歴史と魅力を紹介

日本には、各地に様々な龍神伝説が存在するのをご存知でしょうか?
それぞれの有名なスポットには龍神にまつわる歴史や魅力がたっぷりつまっているので、詳しくご紹介していきますね。
そこで、この記事では
- 日本各地の龍神伝説を8つご紹介!
- 日本各地の有名スポットの歴史や魅力とは?
について解説していきます!
北海道の龍神伝説
北海道にある摩周湖は火山の噴火によってできたカルデラ湖で、アイヌ語で「カムイ・トー」=「神の湖」と呼ばれるパワースポット。
摩周湖の中央に浮かんでいる小島は「カムイッシュ」(神の老婆)と言われ、アイヌの伝承では老婆が孫を探している途中に湖で力尽き、神によって島に姿を変えられたという物語があります。
そして摩周湖にかかる霧はこの老婆の流す涙とされ、摩周湖の神秘性と龍神信仰が結びついているということです。

摩周湖の透明度は世界最高ランクで「摩周ブルー」と言われるほど美しい青色をしているよ!
この「カムイッシュ」には標高240mの火山が隠れており、火の守り神である黒龍がこの島を守っていると言われています。
この黒龍の波動は高く浄化作用があるため、ここを訪れた人は「体調が良くなった!」など免疫力アップの効果を実感する口コミが多数あることからも、そのパワーの凄さが伺えますね。
続いて北海道の東部に位置する屈斜路湖(くっしゃろこ)には、1973年に未確認生物”クッシー”の目撃情報が多数寄せられていることから、龍神様の存在を感じる人が少なくありません。
また、アイヌの伝説によると屈斜路湖には巨大な蛇が棲んでいると言われていて「鹿が丸呑みにされた」などの逸話が残っています。
北海道は海に囲まれており、広大な土地でもあることから昔から漁業や農耕が盛んですが、冬の厳しい自然環境下や海難・洪水・かんばつなど、人々の海上の安全や作物の安定した収穫に大きな影響を及ぼしていました。
そこで龍神は水神の1つとして、農耕の雨乞い・漁業の豊漁祈願・海上安全の守護神として信仰され、アイヌの儀式の中心的存在でもあったようです。

アイヌの人たちにとっても、龍神様は信仰の対象だったんだね。
また、小樽市にある龍宮神社(りゅうぐうじんじゃ)は、もともとアイヌの祭場で海の神である龍神をお祀りし、漁業や海上安全を祈願する神社です。
- 神社名:龍宮神社
- 住所:〒047-0032 北海道小樽市稲穂3丁目22‐11
- アクセス方法:JR「小樽駅」より徒歩5分
- JR函館本線「南小樽駅」より車で約9分(駐車場20台有り)
- 公式サイト:龍宮神社
また、屈斜路湖畔にはまるで龍のような形の木や祠も存在し、観光スポットとしても人気があります。
力強い眼差しと立派なヒゲからは、龍神様のパワーをたくさんいただくことができるでしょう。
こちらは屈斜路プリンスホテルの敷地内にあって、ホテルからは300mほどの距離なので、宿泊もかねて訪れてみてはいかがでしょうか。
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青森県と秋田県の龍神伝説
青森県と秋田県にまたがる十和田湖(とわだこ)には、有名な龍神伝説が眠っているのでご紹介します。
むかし、南祖坊(なんそぼう)という修行僧は夢の中で、あるお告げを受けました。
「この世で一番美しい山と湖をそなたに授けよう。鉄のわらじを履き修行に出なさい。わらじの緒が切れた場所がそなたの永住の地である。」

どういうこと!?
南祖坊は日本中をめぐり歩き十和田湖畔に着いたとき、ついに鉄のわらじの緒が切れました。
ここがお告げの場所と確信した南祖坊が湖に入ろうとすると、大蛇である八郎太郎(はちろうたろう)が現れ、住処を奪われないようにと南祖坊に飛びかかります。
すると南祖坊は、九頭龍となり八郎太郎に立ち向かいました。
双方しのぎをけずる戦いは7日7晩におよび、ついに八郎太郎は血を流しながら逃げ去ります。

南祖坊が八郎太郎に勝ったんだね!
そして南祖坊は十和田湖の主となり、やがて青龍大権現(せいりゅうだいごんげん)と呼ばれ人々から厚い信仰を集めるようになりました。
ちなみに御倉半島(おぐらはんとう)の五色岩(ごしきいわ)・千丈幕(せんじょうまく)・赤根岩(あかねいわ)などは八郎太郎が血を引いて逃げたところで、これらの岩や土地が赤いのは血の跡と言われているそうです。
また、青森県の十和田神社には南祖坊を青龍大権現として祀っており、境内にある熊野神社には、実際の鉄のわらじが奉納されています。
十和田神社には龍神をかたどった手水舎や、占場(うらないば)と呼ばれる霊地もあります。
そしてこの占場こそが南祖坊が入水して龍神となった場所と言われ、古来より吉凶を占う場所として参拝者が多く訪れるとのこと。
また、十和田湖の龍神伝説は自然への畏敬・水の恵みへの感謝を育む地域文化の核ともなっており、この周辺地域では龍神の加護を願う祭事や祈願が現在もなお行われています。

十和田神社は、かつて女人禁制の神域だったんだって。
- 神社名:十和田神社
- 住所:〒034-0301 青森県十和田市奥瀬十和田湖畔休屋486
- アクセス:「十和田湖」バス停より徒歩約15分
- 公式サイト:十和田神社
御祭神である日本武尊(やまとたけるのみこと)により武運や健康のご利益の他、縁結び・金運アップ・商売繁盛・開運・厄除など様々なご神徳のある神社です。
奇跡の盛り塩【龍神のすず】
富山県の龍神伝説
南砺市(なんとし)にある桜ヶ池(さくらがいけ)には、日海上人(にっかいしょうにん)と龍神の伝説が伝わっています。
桜ヶ池は古くから底なし池と人々に恐れられ、池の龍神を鎮めるために生贄(いけにえ)が捧げられていました。
しかし高僧である日海上人は、この風習を憂い、自らが身代わりとなることを池の龍神に誓い、池に身を投げます。
すると池の災厄が収まり、生贄の風習もなくなったそうです。

伝説では日海上人は龍神となり、桜ヶ池の守護神となったんだよ。
この桜ヶ池では毎年春に桜ヶ池大祭が開催され、日海上人の伝説に由来する「お龍の舞」が奉納されます。
この「お龍の舞」は龍神となった日海上人の霊を慰め、池の安全と五穀豊穣を祈願する舞で、地元の人々によって継承され今もなお龍神信仰が続いているそうですよ。
また、富山市に鎮座する新川神社(にいかわじんじゃ)には龍神として「水噴き龍」(みずふきりゅう)が祀られています。
社殿が何度も洪水からの被害を免れてきたそうで、水害除けや五穀豊穣の神として信仰されているとのこと。
授与品には、龍神の姿を白銀で仕上げた「白金龍神」(しろがねりゅうじん)や「龍の珠」(りゅうのたま)という木彫りで作られた龍神が願いを叶えてくれる、にぎり願掛けのお守もありますよ。
- 神社名:新川神社
- 住所:〒930-0992 富山県富山市新庄町2丁目13‐47
- アクセス:富山地方鉄道本線「東新庄駅」より徒歩4分
- 北陸自動車道「富山IC」より約20分(駐車場約10台有り)
- 公式サイト:新川神社
長野県の龍神伝説
諏訪地方には、古くから伝わる「ミシャグジ様」という神様がおり、蛇や龍神と言われています。
また、祟り神としての側面も持ち合わせているため、人々に恐れられてきました。
そして、諏訪大社(すわたいしゃ)の祭祀では、守矢家(もりやけ)がミシャグジ様を降ろし、神様と人とをつなぐお役目を担ってきた歴史があります。

ミシャクジ様の漢字表記は「御左口神・御社宮司・御射宮司・御社宮神」などで、発音も200以上もあるんだって!
諏訪大社は諏訪湖周辺に上社と下社があり、上社を本宮・前宮とし、下社が秋宮・春宮とする二社四宮となっています。
そしてその諏訪湖には、御神渡り(おみわたり)という、冬季に諏訪湖の全面が凍り、その氷の割れ目が湖面を横断する現象を見ることができるそう。
この現象は「神の通い道」として神聖視されていて、「諏訪大社上社の男神が下社の女神の元へ渡った跡」とも言われ、とても神秘的。
そして御神渡りが現れると、諏訪大社上社の摂社である八剱神社(やつるぎじんじゃ)の神職様が、その年の吉凶を占う神事を行うそうです。
- 神社名:諏訪大社
- 住所:〒392-0015 長野県諏訪市中洲宮山1
- アクセス:「上諏訪駅」より上社本宮・前宮へタクシーやバスで約15分
- 「下諏訪駅」から下社春宮・秋宮へ徒歩かバスで約10分
- 中央自動車道「諏訪IC」より上社本宮・前宮へ約15分
- 「岡谷IC」より下社春宮・秋宮へ約20分
- 公式サイト:諏訪大社

諏訪神社は二社四宮に分かれているから、行き先を間違えないように気を付けよう。
また、長野市の戸隠神社(とがくしじんじゃ)の九頭龍社(くずりゅうしゃ)には九頭龍神(くずりゅうじん)が祀られており、こちらにも龍神伝説があります。
学問(がくもん)という名の修行僧が法華経を唱えていると、9つの頭と龍の尾をもつ九頭龍が現れました。
経文の功徳によって九頭龍は善神に転じ、岩戸に封じ込められたことで「戸隠山」の名がついたそうです。
この九頭龍は後に九頭龍権現(くずりゅうごんげん)として崇められ、雨乞い・五穀豊穣・縁結び・歯痛の治癒にご利益があると伝えられています。

梨を供えると虫歯の痛みを取り除いてくれるという言い伝えがあるんだって!
九頭龍社が鎮座した年月は不明ですが、戸隠神社の奥社に祀られている天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)よりも前に地主神として奉斎されています。
九頭龍宝珠守(くずりゅうほうじゅまもり)は奥社のみの限定授与品なので、忘れずにチェックしてくださいね!
- 神社名:戸隠神社
- 住所:〒381-4101 長野県長野市戸隠中社3506
- アクセス:「長野駅」からタクシーまたは、駅前7番乗り場よりアルピコ交通バス「ループ橋経由戸隠高原行き」に乗車し約1時間(「戸隠宝光社」「戸隠中社」「戸隠奥社入口」など、参拝する社ごとに最寄りバス停で下車)
- 上越自動車道「信濃町IC」より車で約30分
- 公式サイト:戸隠神社
長野県の山岳信仰は、自然崇拝・修験道・神仏習合と密接な関係があり、龍神信仰がその中心的な役割を担ってきました。
龍神は五穀豊穣や水害の防止、雨乞いなどの生活に直結した信仰対象であり、諏訪・戸隠をはじめとした多くの霊場で祀られています。
また、修験者たちは龍神の力を借りて災害を鎮める祈祷などを行い、地域社会の安全と繁栄を祈ってきたとのことです。
滋賀県の龍神伝説
滋賀県にある琵琶湖は、古くから湖の広大さやその神秘性によって龍神の住処とされてきた歴史があります。
特に竹生島(ちくぶじま)は琵琶湖に浮かぶ島で、神聖な龍神伝説の中心。
ここには都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)が鎮座し、弁財天(べんざいてん)と龍神が祀られています。
伝説によると、醍醐天皇(だいごてんのう)の臣下が竹生島を訪れた際、湖から龍神が現れたとのこと。
また、弁財天が天女の姿で夜の舞楽を奏でると、湖の上に月が輝いて湖から龍神が現れて金銀珠玉(きんぎんしゅぎょく)を捧げ、祝福の姿を示したと伝えられています。
弁財天は、ある時は天女、ある時は龍神となり人々の願いを叶え、国土を鎮めると誓ったそうですよ。

弁財天は、とても美しい女神様なんだって。
都久夫須麻神社にある竜神拝所(りゅうじんはいじょ)は、湖に突き出す形で建てられ、龍神が鎮座する場所として有名です。
ここでは「かわらけ」という土器に願い事を書いて鳥居に向かって投げる「かわらけ投げ」という願掛けが行われ、鳥居をくぐれば願いが叶うと伝えられています。
- 神社名:都久夫須麻神社
- 住所:〒526-0124 滋賀県長浜市早崎町1665
- アクセス:JR琵琶湖線「長浜駅」より長浜港まで徒歩10分、長浜港から観光船で竹生島まで約30分、そこから徒歩約7分
- JR湖西線「近江今津駅」より今津港まで徒歩5分、今津港から観光船で竹生島まで約25~40分(便による)、そこから徒歩約7分
- JR琵琶湖線「彦根駅」より彦根港までバスで8分、彦根港から観光船で竹生島まで約40分、そこから徒歩約7分
- 北陸自動車道「長浜IC」より長浜港まで約15分(長浜港に駐車場約30台有り)、そこから観光船で竹生島まで約30分、その後徒歩7分
- 公式サイト:都久夫須麻神社

竹生島へは船を使わないと行けないから、事前に船の運航状況を確認してね。
琵琶湖や竹生島の龍神は、雨乞いや水の恵みを祈る対象として、農村や漁村で人々から篤い信仰を集めてきました。
また、琵琶湖の水は滋賀県の生活や農業・漁業を支えており、湖の恵みへの感謝とともに、龍神への祈りや感謝祭が続いているそう。
竹生島はパワースポットとしても有名なので、現代でも多くの参拝者や観光客が訪れ、観光資源としても重要な役割を果たしています。
奈良県の龍神伝説
玉置神社(たまきじんじゃ)は、標高約1,076mの霊峰・玉置山(たまきやま)の山頂付近に鎮座し、「神が宿る山」として古くから崇敬されています。
創建は第10代崇神天皇(すじんてんのう)の時代で、修験道の聖地・熊野三山の奥の院とも称され多くの参拝者が訪れるパワースポット。
玉置神社には龍神を祀る社はないものの、玉置山そのものや境内の聖地に龍神の力が宿ると信じられています。
その1つが末社の玉石社(たまいししゃ)で、本殿から山頂へ向かう途中にあり、龍神の霊力が強く宿る場所。
ここには白い玉石が敷かれ、その奥に御神体である黒い自然石が鎮座しています。
また、手水舎には龍神像があるので、龍神のパワーを感じながら手を清めましょう。
さらに、玉置山の中腹にある霊泉である龍神水は龍神伝説が伝わる場所で、浄化や開運のご利益があります。

龍神水は持ち帰ることができるよ。
- 神社名:玉置神社
- 住所:〒647-1582 奈良県吉野郡十津川村玉置川1
- アクセス:阪和自動車道・美原JCT→南阪奈道路・葛城IC→大和高田バイパス・新堂ランプ→京奈和自動車道・五條IC→国道370号→国道168号(美原JCTより約3時間)神社近くに50台の無料駐車場有り
- 「八木駅」または「五條駅」より「十津川温泉」下車、ここからタクシー(土日祝は世界遺産予約バスを利用)
- 公式サイト:玉置神社

バスや電車でも行けるけど、バス停や駅からのアクセスが大変だから可能な限り車がおすすめ。
続いて室生龍穴神社(むろうりゅうけつじんじゃ)には御祭神に高龗神(たかおかみのかみ)という龍神が祀られています。
伝説によると、干ばつの際に朝廷からの使者が龍穴で祈願すると、必ず雨が降ったと伝えられています。
境内には龍鎮神社(りゅうちんじんじゃ)もあり、龍神信仰の聖地として現在も参拝者が絶えません。
奈良は山岳信仰・修験道・自然崇拝が融合しており、山や水源には龍神が宿るという信仰が各地に深く根付いている地。

山や水などの自然と龍神信仰は深いつながりがあるんだね。
そのため玉置神社や室生龍穴神社では、龍神は山の守護神や水の神として、地域の安全や五穀豊穣、浄化・開運をもたらす存在とされてきました。
このような龍神信仰は、奈良の精神文化・祭事・伝承に現在も色濃く残っています。
- 神社名:室生龍穴神社
- 住所:〒633-0421 奈良県宇陀市室生1297
- アクセス:近鉄大阪線「室生口大野駅」より奈良交通バス「室生龍穴神社」行きに乗り「室生龍穴神社」下車、徒歩1分
- 名阪国道「小倉IC」より国道369号経由で約30分(神社周辺に無料駐車場有り)
- 公式サイト:なし

バスの本数が限られているから、事前に時刻表の確認をしよう。
山口県の龍神伝説
岩国市にある錦帯橋(きんたいきょう)には、人柱伝説(ひとばしらでんせつ)が伝わっています。
橋が洪水で流失するのを防ぐために2人の乙女が自らを人柱とし、龍神にその願いを託しました。
その後、乙女たちは「石人形」となって、錦帯橋を守護する存在として信仰されるようになったそうです。

「石人形」は川で見つかる人の形をした石で、乙女たちの生まれ変わりと言われているよ。
錦帯橋は過去に何度も洪水で流失した歴史があり、その背景には橋の守護神としての龍神や水の神への信仰が根付いています。
錦帯橋はかつて「五龍橋」(ごりゅうばし)「龍雲橋」(りゅううんばし)など龍にちなんだ名でも呼ばれ、龍神の加護によって橋が守られていると考えられてきました。
また、長門市(ながとし)の日本海沿岸には「龍宮の潮吹き」(りゅうぐうのしおふきと呼ばれる珍しい現象を見ることができます。
断崖の岩穴から海水が30m以上も吹き上がる様子が、まるで龍が天に昇る姿に見えることから、古くから龍神の仕業と信仰されてきました。
この場所は「龍宮」とも呼ばれ、潮吹きの先に竜宮城がある、または龍神の世界に通じているという伝承も残っています。
地元では、海の安全や豊漁、災難除けを龍神に祈る風習があり、龍宮の潮吹きはパワースポットとして人気!

冬の季節風や、北東の風が吹いて海が荒れていると高く吹き上がるよ。
山口県では、海や川の守護神として龍神信仰が広く根付いており、各地に「竜王宮」や「龍神社」といった社が点在しています。
また岩国市の岩国白蛇神社(いわくにしろへびじんじゃ)にも、水や財運の神として龍神と結びついた信仰があり、地域の守護神として祀られているそう。
こちらは特に金運・開運・商売繁盛・交通安全のご利益あり、多くの参拝者が訪れる人気の神社です。
- 神社名:岩国白蛇神社
- 住所:〒740-0017 山口県岩国市今津町6丁目4-2
- アクセス:JR「岩国駅」よりいわくにバスに乗り「今津」または「天神町」下車徒歩2分、錦帯橋よりいわくにバスに乗り「長山公園」下車し、ファミリーマートの裏
- 山陽自動車道「岩国IC」より約20分、錦帯橋より約10分(駐車場有り)
- 公式サイト:白蛇神社
沖縄県の龍神伝説
沖縄県には「ニライカナイ(Nirai Kanai)」という、はるか東方の海の彼方の理想郷で、神々と祖先が暮らし生命が生まれる場所という琉球神話が存在します。
この「海の彼方から神が訪れる」という考え方は龍神信仰と密接に結びつき、龍神がニライカナイから来訪し、雨や豊穣、海の恵みをもたらす存在として崇められてきました。

魂や恵みはニライカナイからやってきて、死後もそこに帰ると信じられてきたんだよ。
次に久高島(くだかじま)は「神の島」と呼ばれ、琉球開闢(りゅうきゅうかいびゃく)神話の舞台になっています。
伝説では、アマミキヨという神がニライカナイから舞い降りた場所で、国づくりを始めたと伝わっているんだとか。
また、島の聖地と言われる「イシキ浜」(いしきばま)はニライカナイに面した場所で、五穀が入った壷が流れ着いたという伝説があり、ここから沖縄全土に穀物が広まったとされています。
また、斎場御嶽(せいふぁうたき)は沖縄本島南部にある聖地で、アマミキヨが創建したと伝えられています。
ここは、海の彼方から龍神を含む神が訪れる「神迎え」の場とされ、琉球王国時代には最高位の女性神官「聞得大君」(きこえおおきみ)の即位式も執り行われました。
斎場御嶽の神域からは、久高島や海の彼方(ニライカナイ)を望むことができ、龍神や海神の存在を強く感じられるでしょう。
沖縄の温暖な気候や豊かな海と自然は龍神信仰の基盤となり、海からの恵み、雨や豊穣をもたらす存在として龍神が祀られた歴史があります。
また、祭祀や祈りの場では龍神が「命の源」として信仰され、今もなお人々の暮らしや文化に息づいているのですね。
- 神社名:斎場御嶽
- 住所:〒901-1511 沖縄県南城市知念久手堅539
- アクセス:那覇空港より車またはタクシーで約50分(駐車場有り)、そこから徒歩約7~10分
- 「那覇空港駅」よりゆいレールで「旭橋駅」まで約11分、那覇バスターミナルまで徒歩約2分、那覇バスターミナル7番乗り場で東陽バス338番斎場御嶽線に乗車し約60分「斎場御嶽入口」下車徒歩7~10分
- 公式サイト:斎場御嶽

斎場御嶽駐車場と「斎場御嶽入口」バス停に斎場御嶽の券売所があるから、ここで入場券を購入してね。
まとめ
この記事では、日本各地の龍神伝説8選と有名スポットの歴史と魅力をご紹介してきました。
まとめると
- 日本各地にある龍神伝説8つご紹介!
- 【北海道】摩周湖の龍神伝説
- 【青森県・秋田県】南祖坊の龍神伝説
- 【富山県】日海上人の龍神伝説
- 【長野県】諏訪湖に棲むミシャクジ様
- 【滋賀県】琵琶湖と龍神伝説
- 【奈良県】室生龍穴神社の龍神伝説
- 【山口県】錦帯橋の龍神伝説
- 【沖縄県】ニライカナイと龍神
- 有名スポットの歴史と魅力とは?
- 龍神信仰がある地には山岳信仰や農業・漁業など、人々の暮らしに龍神の存在があり、水や自然の恩恵に対する感謝を祭祀や祈りによって現在に受け継がれている
日本各地には様々な龍神伝説がありましたが、そのどれもが各地域の生活や環境に根付いた龍神信仰の根源であり、あらゆる自然への崇敬とも深く結びついていることを感じました。
私たちに欠かすことのできない水や作物を守ってくださる龍神の存在に感謝するとともに、この歴史と魅力を再確認するためにも実際にこれらの有名スポットへ足を運んでみてくださいね。